童謡・アニメソングを中心に歌う“ファミリーソングシンガー”として活躍してこられた八尾高校OGの山野さと子さん(高34期)が、今年デビュー40周年の節目を迎えられました!
東京から帰省された11月中旬、山野さんにインタビューさせていただきました。
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◆思い出作りのつもりで出場した高校2年生の春のグランプリでの優勝!◆
(質問)
高校生で全国区デビュー、すごいですよね!当時からプロの歌手を目指して活動されていたのですか?
(※山野さんは、アニメ映画『地球(テラ)へ…』の主題歌コンテストでグランプリを獲得。同じ年にドラマ『生徒諸君!』で歌手デビューされました。)

(山野さん)
私の家族はみんな歌が大好きで家族でコンテストに出場したりしていましたが、当時はプロの歌手になろうなんて思っていませんでした。吹奏楽部に所属して高校生活を楽しんでいた2年生の4月に、妹が雑誌に載っていたコンテストへの出場を勧めてくれて、思い出づくりにと出場したところ幸いにもグランプリをいただくことができました。自分でもびっくりでした。同じ年の9月にドラマ主題歌でデビューしました。その時もこれ1回きりだろうと思っていたのですが、その後も高校・短大在学中にオファーをいただき、短大を卒業後、上京して本格的に音楽活動に取り組むことになりました。


◆34期の卒業旅行や、吹奏楽部の合宿で山野さんオンステージが開かれた!◆
(インタビューでは山野さんの高校時代からの親友の牧由起子さんに同席していただきました)
(質問)
高校時代の山野さんとの一番印象深い思い出を教えてください。
(山野さん・牧さん)
さとちゃん(山野さん)のデビューが高2の9月で、そのすぐ後にあった修学旅行は、さとちゃんのオンステージで大いに盛り上がりました!男子たちがスリッパ拍子と掛け声で声援を送っているところが卒業アルバムにも載っています。懐かしいです!吹奏楽部の合宿の時の、同期でオペラ歌手になった安川忠之くんと、さとちゃんとの絶対音感対決も楽しい思い出です。


◆八尾高での生活は本当に濃い3年間で、一生の友達ができた。◆
(質問)
同期の方とは今もよく連絡を取り合っておられるそうですね。
(山野さん)
クラスのLINEグループがあって連絡を取り合っています。私は高校時代の友達と一番連絡を取っています。コンサートにも同期が応援に来てくれて本当にありがたいです。八尾高では本当に濃い3年間を過ごすことができました。学生時代の友達は「宝」。現役のみなさんにも八尾高でたくさん学び、一生の友達と思い出を作ってもらえたらと思います!
そして社会に出てからは同期だけではなく、年齢を超えて八尾高のつながりが心強いことを感じます。例えば、私は30周年、35周年の記念コンサートの時にも八尾高の先輩・上柴はじめさん(高17期)にバンドマスター・ピアノ伴奏でサポートしていただいてます。


◆40年の歌手活動を一言で振り返ると、「応援してくれた人がいたからこそ続けられた」◆
(質問)
プロの歌手として40年続けてこられるのは並大抵のことではないと思いますが、これまでの音楽活動はやはり山あり谷ありといった感じだったのでしょうか?
(山野さん)
もちろん、「山あり谷あり」でした(笑)。私は歌が大好きで、歌をやめようと思ったことは今までもありませんが、よくここまで来れたな・・とも思います。一番歌手活動を続けられるのか不安になった時といえば、NHK教育テレビの「ゆかいなコンサート」の歌のお姉さんを何年か続けた頃です。ある方から「歌のお姉さんいつまでやっていけるかな」と言われた時は本当に悩みました。でも、ターニングポイントでいろんな方に支援をいただいて道を見つけ、今に至ります。保育所の先生に音楽の研修をさせていただいたことがきっかけで、自分ももっと保育所や幼稚園の現場のことを知ろうと思い保育士免許や幼稚園の先生の免許も取り、今も保育所や幼稚園に歌いに行く活動が続いていたり。応援してくれた人がいたからこそ続けてこられたと思います。


◆40周年の節目の年は、未来に向けて取り組む年に。◆
(質問)
40周年という節目に取り組んでおられることをお話しください。
(山野さん)
35周年の時に、それまでリリースした1300曲から自分のベスト50曲を選んでアルバムをリリースしました。35周年はこれまでを振り返るという取り組みだったので、40周年は未来に向けて取り組んでいます。作詞作曲やセルフカバーに挑戦しながら記念アルバム制作の準備を進めています。今年は新型コロナウイルスでみんな疲れてしまうとんでもない年になってしまいましたが、こんな時だからこそ前向きになれる、なっていただけるアルバムを作りたいです。
阪神・淡路大震災のあった1995年、戦中から活躍された並木路子さんの代表曲『リンゴの唄』をカバーさせていただき、並木さんと神戸の被災地への慰問もした経験があります。その当時並木さんは70代中ごろでいらっしゃったのですが、齢を重ねると声が低くなってキーを下げざるをえないのが当たり前なのに、20代の時にリリースしたリンゴの唄を当時と同じキーで歌っておられたんです。並木さんの歌手としての姿勢には感動しました。私もキーを下げないでみなさんに歌を届けていきたいと思います!
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★山野さと子さんの40周年記念アルバムリリースとコンサートは来年2021年2月14日(日)。
来年2021年1月11日(月)まで、このアルバムの制作とコンサート開催するためのクラウドファンディングを行っておられます。
詳しくはこちら  https://camp-fire.jp/projects/view/332595

<山野さと子さんプロフィール>
1980年、コロムビアレコード主催「地球(テラ)へ・・・」主題歌コンテストでグランプリを獲得し、『ハーイ!生徒諸君』(テレビ朝日系ドラマ『生徒諸君!』オープニングテーマ)で歌手デビュー。1986年から5年間、NHK教育テレビ『ゆかいなコンサート』に司会と歌のお姉さんとしてレギュラー出演。1997年にはディズニーワールドオンアイス1,000万人突破イベントにスペシャルゲストとして出演し、ミッキー・ミニーと共演。 これまでに1,000曲以上の童謡・アニメソングをレコーディングし、代表曲に『ドラえもん』の主題歌などがある。 近年は、童謡・アニメソング歌手の第一人者として活躍するほか、保育者向け研修会などの講師も務め、2012年10月には、新沢としひこがプロデュースし、卒園と旅立ちのうた『さくら♪SONGS』をリリース。2013年6月に、0才からのふれあいあそびうた『はじめてのたんじょうび』をリリース。2014年4月、『さくら♪SONGS』に続く新沢としひこプロデュース作品『あおぞらSONGS』をリリース。
2015年4月には、ケロポンズのケロちゃんこと増田裕子とのコラボレーションCD『花姉妹』をリリースし、アニメソングや童謡ともまた違った魅力を披露している。
2016年1月20日に日本コロムビアより35周年記念CD「Your Songs」リリース。1月23日に35周年記念リクエストコンサートを渋谷区総合文化センター大和田伝承ホールで開催。
2019年絵本ライター、シンガーソングライターの中川ひろたか、ピアニスト・本田洋一郎と3人のバンド「ヒネるズ」に参加。オールディーズ、童謡、遊び歌や、絵本などまじえた、大人も子どもも楽しめる3世代向けエンターテインメントバンドの歌姫としても活動中。
資格: 幼稚園教員免許・保育士資格・アロマテラピー検定1級・漢字検定準1級
趣味: アロマテラピー・ハーブ栽培・ウクレレ・ピアノ・月や星を見ること。おいしいものを食べること。
(アスク・ミュージックホームページより)
★山野さんの活動についてよく分かる!Youtubeチャンネルもぜひご覧ください。
山野さと子公式チャンネル〜さとチャンネル

聞き手:八尾高校同窓会幹事 井上(高50期)