2020年10月30日(金)体育部OB・OG会創立40周年記念事業として、25年ぶり2度目の来校となる、バルセロナオリンピック柔道金メダリスト古賀稔彦氏をお迎えし、「記念講演会」を八尾高校体育館にて開催致しました。

講演テーマ「夢の実現ー挑戦することの大切さ」と題し、高校生の目線に立った分かりやすい講演会ながら、ご来賓の方をはじめ、我々OBOGや教職員の方々にとっても、非常に胸を打たれる、すばらしい講演内容でした。

コロナ禍の中の開催という事で、外部参加者の検温をはじめ、在校生も1人置きに着席するという対策を実施しました。

佐藤会長の開会挨拶の後には約20分のDVDを上映し、古賀氏のバルセロナオリンピックでのケガを乗り越えての金メダル、その後の女子柔道界での指導者としてのご活躍を振り返りました。

「346=三四郎」と入った青い柔道着で颯爽と登場された古賀氏、冒頭から、壇上に掲げられた書道部作「横断幕」に対して「魂の入った力作」と盛り上げて頂きました。

生徒をアシスタントに指名し一緒に講演会を進めていく仕掛けや質問への回答者へご自身のサイン色紙をプレゼントされたり記念撮影するなどのパフォーマンスも軽快でした。

主なご講演内容として夢を実現する為に大事な事を「欲点」の2文字をキーワードで表し、
欲・・自分の欲を表に出す性格
欠点・・自分の欠点を素直に認める考え方
を持ち、日々自問自答する事が必要。
成長できる人、できない人の違いとして、失敗した時や壁にぶつかった時に、人間は「・・・してたら」「・・・してれば」の「たられば」と考えてしまうが、その次の第一歩が大事で、ピンチではなく、チャンスと考え行動する事で、生きるエネルギーになる、希望を持てる。

柔道の祖、嘉納治五郎先生の「精力善用」「自他共栄」の教えにも繋がる事として、目の前のゴミを拾えない人は、結局夢を掴めない当たり前の事を、当たり前にできる人が、夢を掴める。

生徒からの質問には壁にぶつかった時には、「自己満足」になっていないか振りかえる事
しっかりと事前準備すれば、ドキドキの緊張ではなく、ワクワクの高揚になるはず
人を育てる、まとめるためには、注意するばかりではなく、良い事をほめてあげる
などの、我々OBにも参考になるアドバイスを頂戴しました。

最後の藤井校長のご挨拶まで、あっという間の2時間でした。